老後資金

投資初心者の「NISA」と「つみたてNISA」メリットとデメリット

NISA

わたしコミヤは現在、「iDeCo」(個人型確定拠出年金)に加入し、その運用方法は、定期預金を選択しています。

「iDeCo」で定期預金の運用を選択すると、低金利で利息がほとんどつかないので、手数料が取られる分マイナスです。
ただ、積み立てた掛け金が税額控除されるので、節税のメリットはあります。

わたしの場合、妻も働いており、子供は社会人となりましたので、扶養家族が0となりました。安月給ですが、扶養家族が0となると、税金負担が大きくなります。

「iDeCo」は掛け金が税額控除されるので、運用益はでなくても非常にありがたい制度です。

50代半ばから「iDeCo」に加入し、掛け金を払っていますが、積立期間が10年に満たないこともあり、大きな金額を貯めることはできません。

「iDeCo」のほかに資産運用するなら、非課税枠のある「NISA」と「つみたてNISA」が候補になるのではないでしょうか。

「NISA」と「つみたてNISA」概要説明

「NISA」も「つみたてNISA」も、日本在住で20歳以上の方であれば、加入することができます。

「NISA(少額投資非課税制度)」

「NISA(少額投資非課税制度)」とは、株式や投資信託の投資の配当や売却益などの運用益に通常かかる20.315%の税金が購入した年から数えて5年間、非課税となる(年間の非課税投資額上限は120万円)制度です。

非課税で保有できる投資額は最大で600万円まで、非課税期間の5年が経過した場合は、保有している金融商品を翌年の非課税投資枠に移す(ロールオーバーという)ことも可能です。(2023年までの制度なので、2027年まで非課税で保有することができます。)

「つみたてNISA」

「つみたてNISA」とは、年間投資上限40万円まで投資信託を積立ることができ、分配金と譲渡益が20年間非課税になります。2018年1月1日から開始された比較的新しい制度です。

以下は「NISA」と「つみたてNISA」を比較した表です。

  NISA 積立NISA
口座数 1人1口座 1人1口座
年間最大投資額 120万円 40万円
投資対象 上場株式、投資信託、ETF、REIT、ETN 国の基準を満たした投資信託とETF
運用方法 通常買付、積立投資 積立投資
運用益非課税期間 5年(ロールオーバーで10年まで) 20年
投資期間中の資金引出
他の口座と損益通算 不可 不可
確定申告で損失の繰り越し 不可 不可
他の口座へ移した場合 取得価額を時価で再計算 取得価額を時価で再計算
制度の期限 2023年まで 開始できるのは2037年
金融機関の変更 可能 可能

以下は、ロールオーバーの説明図です。

NISAロールオーバー金融庁の説明

(引用元:金融庁 https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa/overview/index.html)

「NISA」のメリットとデメリット

コミヤ
コミヤ
まず「NISA」のメリット、デメリットを見ていきましょう。

メリットは

投資の合計額が年間120万円まで投資できます。
その投資で出た運用益(売却益や配当など)は、非課税です。

②最大で5年間、運用益は非課税です。

更にNISAで5年間保有した資産を、次の年のNISA枠に移すことで、非課税期間を最長10年まで延長させる(ロールオーバーという)ことができます。

③iDeCo(60歳まで受取不可、積立期間が10年に満たないと受取できる年齢が上がる)と違い、投資期間中でも、資金を引き出すことが可能です。

デメリット

①他の証券口座で利益が出、NISAで損失が出ても、損益を通算することができず、課税対象となります。

②通常の口座は、確定申告すれば3年間、損失を繰越、翌年の利益と通算することができますが、NISAは損失の繰越ができません

③NISAで5年間保有した資産を、次の年のNISA枠に移すあるいは、他の証券口座に移した場合、取得価額がその時点の時価で再計算されます。

例えばNISAで保有していた100万円の資産を、次の年のNISA枠から他の証券口座に移した場合、その時点の時価が50万円だったとすると、50万円の取得価額となり、その資産を売却する時点で80万円になっていれば、80-50=30で30万円が課税対象になります。

④投資できるのは2023年までとなっています。

「つみたてNISA」のメリットとデメリット

コミヤ
コミヤ
つぎに「つみたてNISA」のメリット、デメリットを見ていきましょう。

メリット

①投資した年から最長20年間、運用益は非課税で扱いです。

②「NISA」と同様に投資期間中でも、資金を引き出すことが可能です。

③投資対象は、株式よりは、リスクが低い投資信託のみで、投資上限も年間40万円までなので、初心者向けと言えます。

デメリット

①NISAと同じで他の証券口座で利益が出、つみたてNISAで損失が出ても損益を通算することができず、課税対象となります。

②NISAと同様に、他の証券口座に移した場合、取得価額がその時点の時価で再計算されます。

③最長20年間ありますので、NISAのようなロールオーバーはありません。

④株式に投資できず、投資上限も40万円とNISAに比べると少ないです。

初心者は「NISA」より「つみたてNISA」が良い?

投資初心者

「NISA」と「つみたてNISA」は、同時には使えません。

投資経験があり、資金に余裕があり、年間40万円を超える投資をお考えの方は、「NISA」を選択すべきでしょう。

しかし運用資金が少なく、はじめて資産運用する方は、少額で選択肢が少なく分、「つみたてNISA」の方が、手軽に投資をはじめられます。

「つみたてNISA」で投資できる投資信託とETFは、金融庁が定めた長期の資産形成の基準(純資産が一定以上あることや、販売手数料が一定以下であるなど)をクリアしたものです。

ドッグター
ドッグター
「つみたてNISA」は、あらかじめ、投資未経験者向きの制度になっているのじゃよ。

 

まとめ:益が出れば非課税、損が出れば損益通算できず

「NISA」も「つみたてNISA」も投資期間に運用益がでれば、非課税になりますが、損が出た場合は、他の証券口座と損益通算できず、翌年に損を繰り越すこともできません。

ドッグター
ドッグター
「NISA」も「つみたてNISA」も益が出れば、有利な制度なのじゃが、損が出たら救済措置がないのじゃよ。制度を利用するならそのことを、理解した上で、利用すべきじゃよ。
コミヤ
コミヤ
良い面ばかりではないのですね。利用前にデメリットも頭に入れて、検討しようと思います。

 

個人的には、老後資金を貯めるならまず「iDeCo」がおすすめです。運用をリスクなしに、することができ、税金が控除されるので、老後資金に向いていると思うのです。
しかし、「iDeCo」だけでは、老後資金は足りません。次に候補に上がるのが、「NISA」と「つみたてNISA」です。わたしの場合、手元資金が少ないので、「つみたてNISA」を選択しようと思います。

このブログにも書きましたが、仮想通貨に10万円投資し、いきなりビットポイントの流出事件で、口座が凍結され、何もできない状態となりました。
素人が、仮想通貨に投資する怖さを、思い知り、良い勉強になりました。

老後資金準備のため、色々と勉強して、資産運用をして行こうと思います。成功も失敗もこのブログで報告しますので、また読んでいただければ幸いです。

コミヤ
コミヤ
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