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50代男が観た映画『ジョーカー』の感想:誰もが貧困と孤独に

ピエロ恐怖症のイラスト

映画『ジョーカー』を観て来ました。ジョーカーがメインの映画『ダークナイト』みたいな映画かなと思って観に行くと、180度違うので呆然とします。

コミヤ
コミヤ
ジョーカーが陥る境遇が、他人事とは思えませんでした。

今回は、映画『ジョーカー』について書きたいと思います。

映画『ジョーカー』あらすじ

少年たちに襲われボコボコ

アーサー・フレック(のちのジョーカー)は、ピエロに扮して、お店の看板持ちや病院の小児病棟でのパフォーマンスなどに派遣される仕事をしています。映画の冒頭、ピエロに扮し楽器店の看板を持つアーサーが、映し出されます。その看板を街の少年たちに盗まれ追いかけるのですが、看板は壊され、アーサーもボコボコにされてしまいます。おまけにアーサーは壊れた看板の代金を請求される始末です。

お母さんと二人暮らし

アーサーは、病気のお母さんと二人暮らしで、お母さんを1人で介護しています。お母さんは、アーサーに笑いなさい、あなたの笑顔がみんなを幸せにすると言い続けています。お母さんは若い頃、次期市長候補のトーマス・ウェイン(後のバットマン:ブルースの父)の屋敷で働いており、トーマスに自分と息子の苦しい生活を知らせれば、助けてもらえると信じ、度々手紙を送っています。

笑ってはいけない場面で笑う脳と神経の病気のアーサー

アーサーには、脳と神経の病気で、笑ってはいけない場面で笑ってしまう症状があり、カウンセリングを受け、7種類もの薬を飲んでいます。しかし、福祉の削減で、カウンセリングも薬も止められてしまうのです。

唯一の救いは近所のシングルマザーのソフィア

アーサーの救いは、アパートの同じ階に住むシングルマザーのソフィアです。ソフィアはアーサーにいつも優しく接してくれます。お母さんが死にかけて病院に運ばれた際も、付き添いアーサーの傍にいてくれます。

コミヤ
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以下簡単に結末を書いています。

追い詰められてやがてジョーカーへ

ざっくり言いますと、アーサーのすべての希望が断たれます。すべてを失ってしまったとき、ある意味すべてのしがらみから解き放たれ、アーサーはジョーカーへと覚醒します。

コミヤ
コミヤ
主演のホアキン・フェニックスの演技は、圧倒的でした。『ダークナイト』の”ジョーカー”ヒース・レジャーを超えていると思いました。

誰もがジョーカーと同じ立場になるかもしれない

数年前に『ダークナイト』を映画館で観て、ヒース・レジャーのジョーカーのかっこよさ(お金にも自らの命にも一切執着がない)と、物語の面白さに引き込まれ、続編を観るようなつもりで映画館へ足を運びました。


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結果は、見終わった後、放心状態でした。『ジョーカー』は、本当に他人事とは思えない映画です。多く方は、経済環境、会社の事情、人間関係などで、いつ仕事を失うかわかりません。特にわたしのような50代は仕事を失えば、再就職は非常に難しく、経済的な困窮に陥る可能性が高いです。健康保険が払えなければ、病院に行けなくなり、薬をもらえなくなるでしょう。生活が成り立たなくなり、妻や子供たちから三下り半を突きつけられるかもしれません。

少し歯車が狂うだけで、いとも簡単に貧困と孤独へ転落する可能性が高いと感じます。セーフティネットの生活保護も、昨今不正受給などの問題もあり批判の対象となっています。子供の6人に1人は貧困状態と言われており、学校の給食だけが、まともな食事という子供たちさえ出てきています。

経済格差は、確実に広がっています。今後、富めるものはさらに豊かに、貧しいものはさらに貧しくなって行くでしょう。国の財政状態を見ても、福祉の予算は、削減されて、より弱者に厳しい社会となるのではないかと危惧しています。

映画『ジョーカー』の街、ゴッサムシテイは最悪の環境です。ゴミ収集の作業員のストライキで街はゴミだらけ、福祉の予算が削減され貧しい人は医療の対象外です。貧富の差は拡大し、庶民の怒りはちょっとしたことで爆発します。ゴッサムシティにだけは住みたくないものです。我が国の行く末が、ゴッサムシティのようにならないでほしいと願うばかりです。

コミヤ
コミヤ
映画『ジョーカー』において、わたしは完全にアーサーに感情移入してしまいました。アーサーが、仕事、母、夢、恋人、未来などを失いながら、すべてのしがらみから解き放たれジョーカーとなったとき、むしろ救われた気持ちになりました。

自分でなんとかするしかない

アーサーが陥った苦境も、自己責任で片付けられるのかもしれません。もっとやりようがあったのかもしれません。でも心が病気になってしまうと、苦境から抜け出すことは非常に難しいように思います。

この先世の中は、すごく厳しい状況が、待っているようです。台風、地震などの災害は毎年増えてきているし、近い将来リーマンショックの何倍もの経済危機が来るともいわれています。自分の大切なものが、あっという間になくなってしまうかもしれません。心と身体の健康を守ることが重要だと思います。とくに、心は壊れてしまうと身体も悪くなり、回復しようとする気力もなくなってしまいます。

人生に困難な状況が訪れた時、心の健康を維持するために心を鍛えられないか考えています。最近は、「audiobook.jp」の”聴き放題”で哲学や仏教のオーディオブックをよく聴いています。

スリランカ出身の僧侶アルボムッレ・スマナサーラさんの「役立つ初期仏教法話」のシリーズがオーディオブックの”聴き放題”リストに11冊か入っています。聴いていると少し心が落ち着きます。


怒らないこと (サンガ新書) [ アルボムッレ・スマナサーラ ]

聴き放題の「役立つ初期仏教法話」のシリーズ
  1. 「怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉」
  2. 「心は病気―役立つ初期仏教法話〈2〉」
  3. 「苦しみをなくすこと―役立つ初期仏教法話〈3〉」
  4. 「現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉」
  5. 「心の中はどうなってるの?―役立つ初期仏教法話〈5〉」
  6. 「結局は自分のことを何もしらない―役立つ初期仏教法話〈6〉」
  7. 「あべこべ感覚―役立つ初期仏教法話〈7〉」
  8. 「ブッダのユーモア活性術―役立つ初期仏教法話〈8〉」
  9. 「ブッダの集中力―役立つ初期仏教法話〈9〉」
  10. 「的中する生き方―役立つ初期仏教法話〈10〉」
  11. 「怒らないこと2―役立つ初期仏教法話〈11〉」
コミヤ
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まとめ

今回は、映画『ジョーカー』について書きました。

日本の未来が、『ジョーカー』のゴッサムシティのようにならないことを祈りたいです。自己責任ばかりいわれる世の中、どんどん弱者に厳しい社会になって行くように感じます。

人はいずれ死にますが、年金をもらうようになっても、他人に迷惑をかけないで、年金と自分の貯えと独力でやっていけるように準備したいと改めて強く思います。

できることなら今から、お金についてしっかり学んでおきましょう。

ファイナンシャルアカデミーのお金や資産運用の無料セミナーだけでも受講されることをおすすめします。

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コミヤ
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